ハイソな人々が住む町、つくば。そんな町で生きる、地位も名誉もお金も無い一人の独身女性の生活を赤裸々に綴る。

2013年05月18日

父の日



ゴールデンウィーク。
山形(鶴岡)の桜は、まだきれいに咲いていた。

「気持をリセットしたいときは、実家に帰るといいわよ」という、つくばマダムのアドバイスにより、ゴールデンウィークにとんぼ返りで山形の実家に帰ってきた。

なるほど・・・・・。
両親の無償の愛に触れることで、「自分はこれでいいのだ」という前向きな気持になれる。
これが、「リセットされた」ということなのだろう。
やはり親の存在は、ありがたいよね~。


そんなこともあり、去年から「母の日」とか「父の日」を意識し始めた。
そろそろ親孝行したい気持もあって、何かプレゼントできたらなーなんて思い始めたのだ。
しかしいったい何をあげたら父や母は喜んでくれるのか、さっぱりわからない。

というのも、そもそも私の実家では、父の日や母の日だけでなく、誕生日すらも祝ったりプレゼントをあげ合う習慣が無かったから。

去年のことだ。
私は「何をあげたら親はうれしいのかなー」とつくばマダムのTさんに相談してみた。

するとTさんは、母の日に子供たちからもらったプレゼントの思い出を本当にうれしそうに私に話して聞かせた。
「あのね、何でもいいの!本当に小さい物でもいいのよ!花1輪でも!子供がくれるものは、親にとっては何でもうれしいものなのよ!」

そうかー。親はそんなに、何でもうれしいものなのか。
私は素直にそう思い、父のためにチェック柄のハーフパンツを買った。
ゴルフ好きで活発な父ならチェックを履いてもきっと似合うだろう、と、私なりに悩んで選んだものだ。



嬉々としてこれを父にプレゼントしたところ、返ってきた父の言葉に私は耳を疑った。

 父 「へっづけだもの、恥ずかしくて履がいねー!どごで履ぐなや!」
 (訳:こんなもの、恥ずかしくて履けない。どこで履くのですか)


・・・・・・・・あれ?
何をあげても喜んでくれるはずでは?


その後、このパンツは薄暗いお座敷のテーブルの上に、しばらく置きっぱなしにされていた。

・・・・・・・。

父の日って、こんなに寂しい気持になるイベントだっけ?

そう思った、去年の初夏だった。

  


Posted by くみこ at 00:20Comments(0)庄内を愛する女

2013年02月08日

かぶづけ



最近、関東のスーパーでも「赤かぶ漬」が売られているが、市販されている赤かぶの漬物はどうも味が濃すぎる、と私は思う。
それに色も鮮やかすぎて、毒々しさすら感じてしまう。昔こういうの駄菓子屋にあったな~という色だ。

さて、庄内で「かぶづけ」と言えば、この写真のようなもの。
赤かぶを甘酢に漬けると、かぶ本来の赤みが液に染み出て、自然の着色料となる。
母が毎年作って送ってくれるのだが、これが本当においしいのだ。
私の周囲の方々に振舞うと、日本人のみならず、海外の方も大変喜んで食べてくれる。
特に海外の方は、一口食べたときに「ワーオ!」というような顔をして大げさに喜んでくれるので私も出しがいがある。
ほ~らの!やっぱり庄内の食べ物はワールドワイドで誰が食べてもうめなや!という誇らしい気持ちになる。


ただなんとなく寂しい気持ちにもなる。
「お母ちゃんが死んでしまったら、このおいしいかぶづけを私に送ってくれる人はいなくなるんだな・・・」

かぶづけの作り方を、私はまだ母から伝授してもらっていない。
伝授してもらえばいいのだろうが、そのあたり、「めんどくせー」と思ってついつい後伸ばしにしてしまっている。そろそろ今年あたり、作り方を教えてもらおうかな。


  


Posted by くみこ at 18:56Comments(4)庄内を愛する女

2012年02月15日

庄内のもち

先週行ったつくばの某すし屋の職人さんが、尾花沢市出身の方だった。

本来なら同じ山形出身ということでキャッキャと盛り上がるところだろうが、内陸と庄内とでは方言も文化も食べ物も、違う。
職人さんが酒田のラーメン店などの話などをして、歩み寄りの姿勢を見せてくれるのだが、残念ながら私は・・・・・尾花沢・・・・う~ん・・・・花笠音頭の歌詞しか思い浮かばない。
歩み寄れなくて、申し訳ない。

そう。
山形とひとことで言っても、私のテンションが上がるのは「庄内」に関するものだけなのデス。

そんな私が、今回タオ子さんちの冷蔵庫で見つけたテンションの上がる2つの文字。

「庄内」と「余目」

なっ!なぜこんなところに庄内のもちがっ!?
しかも余目(あまるめ)というのは、母の生まれた町!



聞けば、生活クラブで買ったものだという。
生活クラブとは、高品質にこだわる主婦層に厚い支持を得て全国展開している、宅配生協のような大型組織だ。
そんな生活クラブに商品を扱ってもらってるということは、かなりの商売上手といえる。
普通の丸もちなのに、余目農産加工、やるじゃーん!
庄内、がんばれー!
  


Posted by くみこ at 12:00Comments(0)庄内を愛する女

2012年01月05日

おくりびと

昨日、放送していた「おくりびと」。

あれ?そういえばこの映画って、庄内が舞台なんだよね。(とさりげなく、今年も庄内アピール) 
つきなみな言い方だが、この映画はいい。心にじんとくる名作です。
モックンの庄内弁もなかなか良かった。
この映画を見ても涙が出ないやつは、人間じゃねえだ。

ということでこれは、就活中のモックンがNKエージェントに向かうシーン。



そしてこれは、婚活中の私がNKエージェントに向かうシーン。だは!



はい、ちょっと前の話になりますが、わたくし「おくりびと」のロケ地に行ってきました~!
時間が遅かったので中には入れなかったけど、十分はしゃいできました。
ちいぼう、連れてってくれてありがとの~。

ちいぼうとは、十代の頃からの私の親友だ。
何もせず、おばあちゃんのように両手両足をそろえてジッと車に乗っているだけの私を、ちいぼうは、まるでディズニーランドのアトラクションのように色々な庄内ワールドへいざなってくれる。
毎回「まだまだ庄内にはキレイなところが沢山あるもんだの~」と実感させてもらってマス。
  


Posted by くみこ at 22:07Comments(0)庄内を愛する女

2011年12月01日

菊を食べよう

先日、某つくばマダムの何気ない発言にびっくり。
「お正月には『菊花かぶ』の上に、菊をちょこんと乗せるときれいなのよね~」

なに~?ちょこんと乗せるぅ?!
上品にもほどがあるぜ。
私に言わせれば、菊とは「大量に茹でてしょうゆをかけ、モツモツと食べるもの」だ。
味ポンをかけてもうまい。
あのシャキシャキ、キュッキュッとした歯ざわりと、独特の風味が菊の魅力なのだ。
それだのに、そーんなちょこんと乗せて食べたって、菊食った気がしないだろうよ。

そこで今日は、つくばマダムの皆様に菊の正しい食べ方をご紹介したい。
♪パラパッパパッパパ~ (3分クッキング)

まずは販売風景から。
庄内ではこのように売られている。
『もって菊』又は『もってのほか』ともいう。
名前の由来は色々あるようだが、なんで『もってのほか』って言うんだろうね。



これの花びらだけをむしり取る。
むしって、むしって、むしって・・・・これは昔から、おんな子どもの仕事とされている。



沸騰した湯にサッとくぐらせ、水気を絞る。
ザルごと食卓に出すのは、思う存分食いたまえ!!という気持ちの表現。



菊リフト。
しょうゆか、味ポンなどを少しかけて、召し上がれ。
20年前に亡くなった祖父はいつも、味の素としょうゆをかけて食べていた。

ピントが合っていなくてスミマセン。



この日の実家の晩御飯はこんな感じ。
私がベジタリアンなため、ヘルシーな食卓となっております。
食卓の照明が暗いためあまりおいしそうに見えないかもしれないが、もってのほか旨かった。
ごっつぉさん~!

  
タグ :庄内


Posted by くみこ at 16:00Comments(4)庄内を愛する女

2011年11月11日

手作りパン

先日、仙台の叔父の家へ車で行ってきた。
被災者証明があるから、仙台で降りても高速代ゼロ円はありがたい。
震災後にはでこぼこだった道路も、ずいぶんなめらかに修繕されていた。
東北は少しづつ元に戻りつつある。
人の心も少しづつ元に戻るといいな。

おじちゃんは私の父の弟、つまり私と血がつながっている生粋の庄内人だ。
対するおじちゃんの奥さん、つまりおばちゃんは関東出身のハイセンスな都会人。
子供の頃から、私はおばちゃんには何か違うオーラを感じており、その子供らが着ている服などもいつもおしゃれだな~と思っていた。

そんなおばちゃんが朝食で作ってくれたのが、なんと、手作りパン!
ふっわふっわで大変おいしゅうございました。
朝に手作りパンを食べられるなんてすごい贅沢だなあ。さすがおばちゃん、洒落てます。
「自動パン焼き機をね、娘が母の日のプレゼントにくれたのよ。たいしたものじゃないけど」
十分たいしたものだ。
おかあちゃん、ごめんの。
私、今まで母の日に何かあげたことあったっけ・・・。(反省)



ちなみに、おじちゃんは手作りパンよりヤマザキのシュガーロールのほうが好きらしい。
おじちゃんの食に対するこだわりは、どこか田舎くささが残っていて面白い。
なんとなく血のつながりを感じた朝だった。




  


Posted by くみこ at 12:22Comments(3)庄内を愛する女

2011年10月21日

「秘密諜報員エリカ」と庄内

寝る前にふとつけたテレビで、偶然放送していた「秘密諜報員エリカ」。
表の顔は普通の主婦、裏の顔はスパイ、という栗山千明ふんするエリカが事件を解決していくドラマだ。

チャンネル変えようかな~・・・・と思ったその時、目が離せない展開となった!



ある事件の手がかりを知ってそうな男、その男の出身地が山形県酒田市という設定だったのだ。
「山形か・・・」(エリカの目がキラリと光る)

そこでエリカが、この酒田の男を油断させるために取った驚きの手段とは・・・

 エリカ 男に麦茶を出す。
 男性 「ん?この麦茶、甘い・・・」
 エリカ 「あ!すみません!つい癖で砂糖をいれちゃいました・・・」
 男性 「懐かしい味だな。きみ、出身はどこ?」
 エリカ 「山形県酒田市です」
 男性 「え?ぼくも酒田だよ!えーほんとに?」

その後意気投合し、エリカは男と飲みに行くことに成功。同郷を装ってまんまと情報を聞き出した、という流れだ。

ストーリーとしては、不自然な点がいっぱいある。
癖で砂糖入れちゃいました、なんて普通ありえないし。
そして同郷の人と飲みに行くとなったら、普通会話は庄内弁だろ。標準語で喋ってる時点で「おめ、ほんとで酒田だが?さてはおめスパイだろ?」となるはずだ。
やり手のスパイという設定なら、ここでぜひ栗山千明にバリバリの庄内弁で喋ってほしかったなあ。

ただそれ以上に私が驚いたのは、「麦茶に砂糖入れるのって、庄内だけだったの!?」ということ。
麦茶に砂糖入れてる家は全国的に結構あるだろう、ぐらいに思っていたのだが。
確かに私が子どもの頃、麦茶は甘い飲み物だった。
遠足で持ってった水筒から少しでも麦茶が漏れようものなら、手が糖分でベトベトになったものだ。
ついでにトマトにも砂糖をかけて食べる。
うめなや、これがまた。
つくばマダムの皆様、騙されたと思って砂糖かけてみてください。

それにしても最近のドラマは、庄内がよく出てくるね~。
うれしい限りでがんす。


  


Posted by くみこ at 13:00Comments(8)庄内を愛する女

2011年09月28日

盆踊りとマレーシア

マレーシアの超巨大盆踊り。
なんだこりゃ~!!
「花のや~ま~が~た~」という花笠音頭に合わせてマレーシア人が踊ってる。
しかもなんと、ここにいる3万人のほぼ全員がマレーシアの人だというから驚きだ。

マレーシアの日本人会や日本人学校が主体となって30年ほど前に始め、それから毎年行われているらしい。マレーシアの友人に「これはなんだ」と聞いてみたところ、

『マレーシアには四季も無いし、お祭りも無いので、みんな盆踊りを楽しみにしています』
『私も日本語学校に行ってるとき、浴衣を着て踊りました』
『マレーシアの盆踊りはいつもこれくらいの人数です。何か変ですか?』

変でしょ!!
そもそも盆踊りとは、町ごとにこじんまりと行われるものだろう~。
薄暗い空き地、小さなやぐらを囲んで、7~8人が踊る。
それを遠巻きに見ながら大人たちは一杯やったり、子供どうしで遊んでたり・・・。
時々大人に促されて、恥ずかしがりながら踊りの輪に入る子供たち。
家で留守番してるおばあちゃんにも、この花笠音頭の音色が風に乗ってうっすらと聞えてるだろうか。
・・・そんな趣のある風情が、盆踊りだろう普通~っ!!


  


Posted by くみこ at 12:00Comments(2)庄内を愛する女

2011年08月18日

羽黒山

「っろ~~~っこんん~、しょ~~うじょう~っ」
シャワーを浴びながらつい口ずさんでしまう一節。
私が高校時代に(少しだけ)入部した合唱部で歌った出羽三山の歌だ。
六根清浄。いい歌である。

お盆で帰省した折、親友のちぃ坊に出羽三山の一つである「羽黒山」へ連れて行ってもらった。
樹齢数百年の大杉がそびえ立つ、神の山だ。
その昔、俳人松尾芭蕉もこの山を訪れている。



ゆるやかではあるが、杉の大木の間を縫う石段を頂上まで上るのは、大の大人でも体力が要る。
しかし途中途中に祠や五重塔、小さな滝や川などもあり、登山客の足を休ませる。
五重塔は釘を一本も使っていないそうな。昔の人の智恵はすごいもんだね。



・・・が、今回は諸事情により登山はせず、ちぃ坊の計らいで車で一気に頂上までワープさせてもらった。
今年は12年に一度の「兎年の御縁年」という年らしく、今年お参りすると12年分お参りしたことになる、というよくわからないがなんだか特別な年らしい。
女性はこういうお徳感に弱い。

石段の途中で「あど、無理だ・・・・」と立ち止まっている高齢のおばあちゃんと、その後ろで背中を擦る家族を見かけた。
私は非常に忍びない気持ちになった。
どうしても登山道を楽しみたかったのだろうが、石段では車椅子も使えない。
私も「おう、そこのおばあちゃんよ。私に負ぶさりなさい」と言いたいところだが、実際負ぶさられたら困る。
そこで提案なのだが、高齢化社会に向けて、羽黒山に「登山ヘルパー」を配置したらどうか。
お年寄りを背負って登山、下山をしてくれる、体力のあるヘルパーを募集。
このアイデア、市で採用してくれないかな。すっごくいいアイデアだと思うんだけど。  


Posted by くみこ at 22:55Comments(0)庄内を愛する女

2011年08月13日

謎のコレクション

お盆で実家に帰ってきている。

久しぶりに実家に帰るといつも、私に対する謎かけのようなものがある。
今回気になったのはこの、謎のコレクション。



トイレットペーパーの芯をこんなにためておいて、何に使うつもりなのだろう。
クエスチョンマークのまま用を足したが、トイレを出てからも芯のことが頭を離れない。

母のことだから、何かに再利用しようとしているのは間違いない。
何に再利用しようとしてるかはわからないが、おもしろいのでしばらく聞かずにいよう。
  


Posted by くみこ at 16:05Comments(0)庄内を愛する女

2011年08月07日

「全開ガール」と庄内弁



フジテレビで現在放送中のドラマ「全開ガール」。
この主演の新垣結衣が酔っ払って錦戸亮にからむシーンで、「あれ?」と思った。

「おっせで!」
「謝って済むあんば、弁護士なんていらねあんで!」
「やがましあんで!」
「目線さ入ってくんなっちゃ!」
「誰のせいでクビなったど思ってんなや!」

今を時めく女優ガッキーが、月9ドラマで喋っているのは、他でもない庄内弁じゃないかーーっ!!

ドラマのサイトを見てみると、ガッキーの役柄にはこんな解説が・・・

『山形の貧しい家庭に生まれ、幼いころから金銭に苦労する親を見て育った。
貧しいことでイジメにも遭ったため、富と成功を夢見てひたすらに勉強を続け、
結果、東大法学部に奨学生として入学・・・・・・』

どんぴしゃーーーー!すごいびっくり。
やはりあれは、庄内弁でありました!
庄内の人が主人公のドラマだったのか~・・・感動。
発音もイントネーションもなかなか上手かったから、すぐ気付いたよ~。

最近何かと庄内がフィーチャリングされることが多くなり、大変喜ばしいね。

太田美恵さんという33歳の庄内出身の女優さんが方言指導してるらしい。
へ~・・・庄内出身の若い俳優さんって、いたんだ。知らなかったよ。
このドラマにも少し出てるみたいだけど、どの役なんだろ。  


Posted by くみこ at 11:00Comments(0)庄内を愛する女

2011年07月07日

ゴルフグッズ

私の父は、ひたすら勤勉に働いてきた人であった。
養鶏を営んでいたこともあり、父が1日中休んでいるのを、私は見たことがなかった。
遊ばず、怠けず、とにかく昼間は仕事、夜は布団の中でも勉強していた。
そんな父を、私は子供ながらに尊敬していた。

そんな父が10年ほど前に養鶏を息子に継がせ、リタイアしてからゴルフを始めた。
今ではすっかりゴルフ漬けの生活で、寝てもゴルフ、覚めてもゴルフ、うっかり油断するとすぐに1週間ほどグアムに行ってしまう。もちろんゴルフをするためだ。
ま、これまで遊びらしい遊びをしてこなかった父だしね・・・。
健康のためにもいいし、まずは家族で大目に見ている、といった感じか。

そんな父に、こんなのどうだろうか。
便座にすわりながらゴルフができる、という優れものだ。



でもな~、これって、本人が良くても他の家族にとっては邪魔でしかないよな~。
  


Posted by くみこ at 18:00Comments(3)庄内を愛する女

2011年05月25日

生みの親

実家に帰れば、やはり食べたくなるのは庄内のうまいもん、孟宗汁(もうそうじる)。
ゴールデンウィークに引き続き、今回も頂いてまいりました。

まずは、孟宗リフト。
あいかわらず、切り方が大胆でがんす。あ~、こいだばうめっちゃの~。


・・・などと言いながら、食卓で見つけたティーバックセット。
なんと、母が度重なる旅行中にコレクトした、ホテル備え付けのティーバック群だ。
パッケージから見て、おそらく中国旅行でゲットしたものだろう。



 私 「こ、これは・・・」
 母 「この箱も、きれいだろ?」

私が衝撃を受けているというのに、むしろ箱の美しさをアピールしてきた母。
むむむ・・・さすがお母ちゃん、恐れ入った。私など、まだまだ足元にも及ばない。

私のサバイバル精神の原点を見た気がした。
まさに、生みの親だね。
  


Posted by くみこ at 17:00Comments(0)庄内を愛する女

2011年05月23日

見切り品ハンター、打ち切りか?!

祖母の一周忌で実家に帰ってきた。

和尚さんがダブルブッキングのため、読経にまさかの遅刻。
それでも何とかお経を唱え終わり、皆が”なおらい”へ出かけた後は、母と私とでお供え物の分配作業。
田舎の家は座敷が広いから、こういう分け方をする。


家族の中で私のブログの話になった。
姉やその夫、そして母からは「見切り品の記事を読むと、さびしい気持ちになる」との意見。
「ヒュ~(北風)・・という感じがする」「見切り品は体に良くない」などなど、すこぶる不評でありました。
結構楽しんで書いてたのにな~。そんなに可愛そうかな~。ちぇ。
ドクターストップならぬファミリーストップを受け、見切り品に関する記事は打ち切るべきか否か・・・。

そんな悩めるムードの中、母ファッション2011。
携帯電話を文字通り常時携帯するため、ベルトでウェストに固定するのがポイントである。
本人お気に入りらしく、去年からどこに行くにもこのスタイルだ。

私 「シュレックみでだがら、そのベルト、やめでくれ~」
母 「シュレックってなんだや?」←やめる気なし。
  


Posted by くみこ at 20:00Comments(2)庄内を愛する女

2011年05月12日

方言

会社の室内履き。この冬、これですごく助かった。寒かったもんね~。



今日は方言について。
つくばで方言を使う人は少ない。少なくとも私の周囲の人はみんなきれいな標準語だ。
なんでだろう・・・。地方や外国から沢山の人が集まってる町なのだから、茨城弁をしゃべるインド人とかいてもおかしくないのに残念ながらそんな人にはまだ出会えていない。
名だたる研究者ファミリーが集結してきている都市だから、やっぱり言語もフォーマルになっちゃうんだろうか。やはりハイソサエティな町、つくばだな。
言語と言えば、天久保にあるインド料理店「ミラ」のインド人店員も気になる。
注文をも正確に聞き取れないほどの日本語力なのにお店が繁盛してるってことは、つまり実力ってことか。確かにここのカレーとナンはうまい。
いつかミラを取材して、「ジャパニーズドリームをつかんだ男たち」というテーマで記事を書きたいと思っている。請うご期待。

方言の話題に戻るが、郷に入れば郷に従えで、私もつくばでは標準語だ。
(本当はこのブログだって庄内弁で書きたいくらい、庄内弁のほうが好きなんだけどね)
今でこそ標準語と庄内弁を巧みに使い分けているバイリンガルの私だが、進学で東京に上京した頃は言いたいことをなかなか標準語で言えず苦労したものだ。
私より先に上京した男の先輩も、標準語では苦労してたなあ。
先輩は床屋で「『このけ』もカットしてください」と言ったところ、店員に「どこのけですか?」と聞き返されたという。
庄内弁ではまゆげのことを「このげ」というのだ。で、濁音を取れば標準語になると思ったんだそうだ。
気持ちはよくわかるよ、先輩。

  


Posted by くみこ at 09:00Comments(2)庄内を愛する女

2011年05月02日

骨董品の続き

母にもらったシャンプー「バスボン」。
「私が生まれる前の物かな~」なんて笑ってたけど、あながち冗談じゃなかったことが判明。
正真正銘の骨董品でありました。

衝撃!1974年のCMを見ていただきたい。


「まんまる顔の女の子は 良い妻になれるって
私ってなれそぉ ねっ バスボン
ふっとい足の女の子は 強い母になれるって
私ってなれそぉ ねっ バスボン」


アップテンポなメロディーでありながら、そのじつ、良妻賢母を推奨してる歌だ。
時代を感じさせます、ねっバスボン。
しかも中近東系の男性が持っているシャンプーの容器は、まぎれもなく私が母からもらったものと同じ。
原っぱの中で中近東の男性に頭を洗ってもらってる、この意図がよくわからないけど、おもしろすぎる。

  


Posted by くみこ at 00:00Comments(2)庄内を愛する女

2011年05月01日

骨董品

お父様、お母様、いままでお世話になりました・・・。
くみこは今日、つくばへ帰らなければなりません。

(あ、ごめん。嫁にいくのはもうちょっと先です。)

ということで、母が「こんなもの、あんた、使うが?」とくれたシャンプーと石鹸。
かわいい娘が帰るとなると、いろいろ持たせたくなるのが親心。ありがたいね~。

でもこれって、何年前のもの?ここまでくると、骨董品ですなあ・・・。
シャンプーで「バスボン」って・・・、聞いたことないなあ。私が生まれる前のものかな。でも資生堂なんだよね。
物置をそうじしたら出てきたものらしい。
シャンプー

こちらは寿せっけん。これも年代物だ。
めでたいのはよくわかるが、2つアルミホイルで包んであるのが気になる。
母に聞くと、昔はアルミホイルで包むことで高級感を出した、とのこと。本当か?お母。
ちょっと信じがたいんだけど・・・。
石鹸

どちらにしても、ありがたく使わせていただきます!
ありがとう、お母ちゃん!!  


Posted by くみこ at 15:09Comments(3)庄内を愛する女

2011年05月01日

しょうゆの実

調子にのって庄内のおいしいもの、第三弾。
「しょうゆの実」だ!
「しょうゆの実」は食卓のレギュラーだ。子供のころから毎日食べてる。
これをひとスプーン、ほかほかのご飯にのせて食べるのだ。
時々これをきゅうりにのせて食べる人もいたが、子供心にそれは邪道だと思っていた。
やはり、しょうゆの実には白いご飯だろう。

知らずに食べていたが、これは大豆・米・大麦を麹で発酵させて作る「もろみ味噌」の一種らしい。
庄内ではこのように普通にスーパーで売られている。
隣にあるのは、これまた庄内名物の「納豆塩辛」。


私がこの写真を撮っているとき、ちょうど関東からきたっぽい観光客が「納豆塩辛」を探して来ていた。

店長 「こちらです」
関東の観光客 「あら!これなのね、納豆の塩辛!へーちょっと高いね」

よしよし。庄内うまいもの普及委員長としては、うれしい限りだ。
高いと言わず、どんどん買ってってくれ。

<注意>
「納豆塩辛」は塩辛というわりには甘めで、これもまたご飯によく合う。
ただ、買ったら別の容器に早めに移して食べたほうがいい。
買った袋のままでおいておくと、発酵して袋がパンパンに膨らみ、ついには冷蔵庫の中で破裂してしまうので要注意。

  


Posted by くみこ at 12:00Comments(0)庄内を愛する女

2011年04月30日

もうそう汁

庄内のおいしいもの、第二段。
孟宗汁(もうそうじる)だ!
これはほんと、うまいよ。

この季節にしか食べられない、庄内ならではの郷土料理だ。
特徴は、とにかく大きく切った新鮮な孟宗竹。それに厚揚げと干ししいたけをふんだんに入れて、酒粕とお味噌で味付けする。
素材からダシが出て、深いこくのある、いい味になるのだ。
最近中国旅行から帰ってきた父は「パンダも竹食ってるどき、こんな味してるあんがなぁ・・」と感慨深いコメント。

母が大なべで作ってくれました。は~~ほんとにうまい・・・。どんぶりで2杯食べました。
お母ちゃん、ありがとう。



この孟宗汁に入っている厚揚げ。これも脇役のように見えるがとんでもない。主役級のうまさだ。
厚さ1.5センチ、中はふっわふわ。庄内では「あぶらげ」と呼ばれ、昔から一般的に手に入るものだ。
私のあぶらげの一番好きな食べ方は、レンジでチンして、おろし生姜をのせ、しょうゆをダバダバかけて食べるのだ。



おなかいっぱい食べた後の、実家のおふろ。
ふは~~気持ちいい~~。
肩までお湯に浸かったのなんて、何ヶ月ぶりだろう。普段はシャワーで済ましちゃってるもんな~。
お風呂場の照明が暗いけど、一応、サービスショットです。心霊写真ではありません。
サービスショット  


Posted by くみこ at 22:40Comments(2)庄内を愛する女

2011年04月30日

だだちゃ豆

今日もまた、庄内をアピールしたい。
庄内のアピールに関し、私は全精力をかけたい。(お金はかけられないが・・)

庄内においしい物は数々あれど、その中でも一押しなのは何といっても「だだちゃ豆」だ。
私は子どもの頃から、枝豆といえば「だだちゃ豆」しか食べたことがなかった。
だから東京ではじめて普通の枝豆を食べた時の驚きと言ったら・・・「なんだこりゃ~!塩の味しかしない!」という感じだった。
しかし今ではすっかり「だだちゃ豆」は有名になり、しぜん、「だだちゃ豆」を使った土産物が店頭にたくさん並ぶようになった。
そんな訳で数ある「だだちゃ豆関連商品」を皆さまに紹介すべく、今日も実家近くの清川屋さんへいそいそやってきた。
清川屋さんは楽天市場なんかで通販もやってるみたいね。がんばってる~。


私はお酒は飲まないので興味はないが、こんなのもある。
「焼酎さだだちゃ豆どご漬けて、味どご滲み出させるあんけ」と父が言っていた。本当か、お父?
それを聞いた母、「違うろや~、だだちゃ豆どごお酒にしたものだろや」
さあ、どちらを信じるかはあなた次第。
だだちゃ豆のお酒


めずらしいところではこんなのもあった。だだちゃ豆を練りこんだパスタ。
パスタって濃い味付けで調理することが多いけど、豆の風味はちゃんと残るのかな・・実際どうなんだろう。
だだちゃ豆のパスタ


大福もお餅も、だだちゃ豆をすりつぶした餡だもの。これは絶対においしいだろう。
試食が置いてないから想像だけど。
大福


そしてこちらが、「だだっ子」という名のおまんじゅう。
「だだをこねる子供」と「だだちゃ豆」とをかけたネーミングだ。こちらも試食は出ていないが、おそらくおいしいだろう。
だだっ子


「だだっパイ」。これもおいしそうだね~。
しかしもはや、「今回も、頭に”だだ”つけときゃいいんじゃない?」といった安易感がただようネーミング。これも試食なし。
だだっパイ

妄想の中で舌鼓を打ち、ひたすら撮影して、結局何も買わずに店を出た私。
はたから見たら、ただの怪しい人。すみませんね、清川屋さん。

でもなんだかんだ言って、だだちゃ豆はかるくゆでて塩振って食べるのが一番うまいやね。
  


Posted by くみこ at 12:00Comments(2)庄内を愛する女