ハイソな人々が住む町、つくば。そんな町で生きる、地位も名誉もお金も無い一人の独身女性の生活を赤裸々に綴る。

2012年04月30日

ハーブとつくばマダム



いろいろ事情があって、大量の乾燥ハーブを頂いた。
サバイバル生活において、タダで頂ける物は大変ありがたい。

が、ハーブと一言でいっても、ホントに沢山の種類があるのね~!
カモミールと菊花ぐらいは見てそれとわかったが、他の植物は素人の私にはよくわからないものばかり。

一緒にいたつくばマダムが、ある黄緑がかった葉のハーブを手に取って言った。
 マダム 「これ月桂樹よ」
 くみこ 「月桂樹?あ、ローリエのことですね・・・・・・ん?」

見ると、袋に着いてたシールには「リンデン」と書いてあるではないか。
 くみこ 「マダム、これは月桂樹じゃないですよ~。『リンデン』って書いてありますよ」
 マダム 「『リンデン』はドイツ語で月桂樹のことよ。歌にもあるでしょ、リンデンバーム~(・・・・私が知らない歌なので、以下略)」

さすがつくばマダム~っ、ドイツ語ときた!
こっちが油断している隙を突いて唐突に知的な会話が繰り広げられる、それがつくばマダムである。
(※ただ後日調査によれば、リンデンバームは西洋菩提樹と呼ばれ、月桂樹とはちと違う植物だそうな・・)

他にも、ハーブティーにすると青い色が出るという、珍しいものもあった。
しかもこの青いお茶にレモン汁を入れるとサッと赤色に変色するという、目にも楽しいハーブだ。
(※後日調査によれば、このハーブは『ウスベニアオイ』または『マロウ』ともいう)
 マダム 「ふ~ん・・青いお茶ね。ペーハーが大きいのね」
 くみこ 「・・・・・」

さすがつくばマダム~っ、今度はペーハーときた!
「ペーハー」なんて単語を聞いたのは学生の時以来だ。懐かしいなあ。
そういえば以前も、オークラの『ハイビスカスのケーキ』のスポンジ部分が青緑っぽい色であることについて、つくばマダムはペーハーでその色味に納得していたことがあった。
そう、雑談の中に「ペーハー」という単語が普通に登場してくる、それがつくばマダムなのだ。

時々垣間見えるつくばマダムのインテリジェンス、そしてハイソサエティな世界。
今日はこのへんで。


  


2011年12月06日

マダムたちの食卓




♪あああーあーあーあーー(※『大奥』のBGM)

今宵、私が足を踏み入れましたのは、つくばマダム予備軍タオ子様のお宅でございました。

その晩は、世田谷にお住まいの某ご家族も訪れておりました。
世田谷といえば、言わずと知れた東京でも屈指のセレブたちが住む町。
私などにははかり知ることのできない世界でございます。

「ご飯は食べたんですよね。それじゃあ、少しだけいかがですか・・・」
と、タオ子さんは食卓に、焼きたてのピザや風味豊かなショートブレッドをさりげなく出されました。
しかし世田谷キッズたちは、さほど興味を示しません。
「車の中でおにぎり食べて来たから、お腹いっぱい!」ですと。
大人たちは「せっかくだから、少しいただきましょうか」という程度に、静かな微笑みを湛えながら食卓に着かれております。
なんと無欲な方たちであらしゃいましょう。
つくばマダムと世田谷セレブ・・・。
それはそれは、きらびやかな晩餐でございました。
  


2011年08月08日

つくばマダムとパン

タオ子さん
「うちの子って、添加物なしの本当においしいものがちゃんとわかるみたい。
この前もモルゲンの天然酵母で作ったパンを子供が食べたとき
『こんな旨いの初めて食べた!』って言っておかわりしたらしいの。
やっぱモルゲンっておいしいんだね」

ピロリちゃん
「え~。やっぱりモルゲンっておいしいんですか。
私、どこのパンがおいしいとかって、よくわからないんですよね。
うちの母もよくモルゲンのパンをおいしいって言うんですけど、
私はリトルマーメイドでもおいしいと思っちゃうんですよ。」



・・・・・・・・。

「私は第一パンよりヤマザキのほうがおいしいと思うんですよね」

そう思っている私はやはり、つくばマダム予備軍の素質すら、まだない。
ヒュ~・・・。  


2011年04月22日

つくばマダムの特徴

最近電車の中吊りなどに「ツクバネーゼ」などと書いてあったりするが、これは間違っていると思う。
白金に住む婦人を「シロガネーゼ」と呼んでるのをまねしたんだろうが、それだったら「ツクバネーゼ」は「つくばね」という場所に住んでいなければならないだろう。まねすりゃいいってもんでもない。

つくばに住む婦人は「つくばマダム」と呼ばれるのが正しい。
ただ、つくばに住んでれば誰でも「つくばマダム」かというと、そうではない。
「つくばマダム」にはいくつかの特徴がある。

 1、だんな様が研究者
 2、自分自身も結婚前まで研究者、もしくは秀でた一芸を持っている。
 3、野菜や日用品は生協にグループ注文して購入する。
 4、「チノパンにめがね」といった地味めの格好だが、どこか上品かつ知的なオーラをかもし出している。
 5、「無農薬」「地球にやさしい」「高品質」のキーワードに敏感。
 6、性格はフレンドリーでオープンだが、自分のだんな様と子供にはやたら厳しい。
 7、雑談の端々で専門知識に基づいた例え話がなされる。(※夫婦関係を化学の構造式に例える、など)
 8、とことん善良
 
以上の中で、5つ以上に○がついたあなたは「つくばマダム」といっていいだろう。
山形の田舎で育った私には、つくばマダムの言動が興味深くてしようがない。
これほどまでにハイソサエティ、インテリジェント、ストリクトな人々が世の中にいたのか。
これからもつくばマダムを追っていきたい。請うご期待。